第1810回
日本的サービスを代表できる人いませんか
コーヒーの本場である雲南省ではなくて、
いきなり北京にQ’sカフェの
コーヒーハウスをつくったのですが、
それが意外な結果をもたらしてくれました。
雲南省はコーヒーの産地なので、
昆明市に行くと、
飛行場の売店でも雲南コーヒーを売っています。
はじめて考察団を連れて行った時、
参加した人たちは珍しがって、
1人が5袋、10袋と買ったので
百何十袋に売れて、
売り子の娘さんたちがとても喜んでいました。
麻でつくった小さな白い袋に入っていて、
何となくムードがありましたが、
日本まで持って帰って、
コーヒーを入れて飲んで見ると、
とても飲めないような不味い代物で、
がっかりしたことがあります。
コーヒーの産地なのに、
コーヒーを飲む人はおらず、
ホテルで注文すると
ネスカフェのインスタント・コーヒーが出てきました。
雲南は普茶の本家本元であることもありますが、
どこに行っても出されてくるのは普茶です。
そういうところですから、
コーヒーはまだ駄目とも言えますが、
開発の余地は大きいとも言えます。
私たちがそういう話をしていると、
昆明で五つ星のホテルの一つである翠湖賓館が
「うちのロビーにあるコーヒーハウスを
あなたたちが日本的サービスで経営して見てくれませんか」
とお誘いをかけてくれました。
まさかと思いましたが、
行って見ると一流の設備を整えた立派なホテルで、
大へんゴージャスな雰囲気のロビーでした。
それにしてもどうしてですかときくと、
このホテルの経営者は
日本人のサービスを高く買っており、
いきなり北京にテストショップをつくった
私たちのやり方を見て
気に入ってくれたのだそうです。
おかげで2軒目は
昆明のナンバーワンのホテルのロビー
ということになりましたが、
誰か創意工夫のあるサービス業のために
生まれてきたような人はいませんか。
男女を問わず、年齢を問わず
日本的サービスという期待にうまく応えられる人がいたら、
私たちのコーヒー・チェーンはきっと
中国で立派な成果をあげることに違いありません。
将来そういう指揮のとれる人材を探しているところです。
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