第1783回
貴陽と長沙に行きたい方は手をあげて下さい
私がなぜ考察団の訪問先に
貴陽を選んだかというと、
将来、日本人が人手不足におちいって、
農業に従事する人がいなくなったり、
老人の世話をする人がいなくなった時、
どこから人を連れてきたらいいのか、
常に頭にあるからです。
いまでこそ
安い外国の労働力に入って来られたら、
失業問題はますます深刻化すると言う意見があったり、
犯罪者がドッと流れ込んできて、
日本の治安が悪化することを
心配する向きがありますが、
農地が荒れるに任されたり、
養老院で働く人がいなくなったりしたら、
そんな悠長なことは言っておられなくなります。
どこから労働力の輸入をしたらいいかを
眞剣に検討する時期は
やがて必らず来ると私は見ています。
その場合、フィリピンは有力な候補地の一つですが、
中国も、もちろん、それと並ぶ候補地になります。
既に山東省あたりから職業見習の名目で、
若い青年男女が協同組合などの組織を通じて
日本に入ってきていますが、
将来これが緩和拡大されるようになれば、
貴州省はその最有力の供給先になると私は見ています。
あんな奥地に京セラが工場をつくった理由が
わかりませんでしたが、
貴陽の土を踏んで見てすぐに納得しました。
また次に訪れる長沙には
滋賀県の平和堂が店を構えています。
なんであんな気性の荒っぽいところに
進出したのだろうかと
不思議に思っていましたが、
滋賀県と湖南省は姉妹関係を結んでいて
「ほかに選択の余地がなかったのです」と説明されて
納得したことがあります。
3月15日(火)東京・大阪出発、
北京→貴陽→長沙→上海へ出て、
上海で中国株研究会をやり
23日(水)にそれぞれ出発した空港まで戻ります。
3月は寒さもおさまって気候がよくなるのと、
2004年度の中国株の決算が
一せいに発表される時期でもありますから、
今年度の予想を立てる良いシーズンでもあります。
参加ご希望の方は
アジア交流センターにお申し込み下さい。
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