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第1761回
上海の不動産は別格扱いになります
不動産の値上がりは
上海だけに起っていることではありません。
北京、深 、広州などの人口が密集し、
工業が発達している大都市では
どこでも起っています。
但し、不動産業者の方が先廻わりして
供給が需要をオーバーしているところでは、
掛け声は大きいが、
不動産の値があまり動いていないところもあります。
それでも所得がふえて、
まだマイホームを持っていない庶民の多いところでは
潜在的需要が背後に控えていますから、
不動産の値上がりする条件は
だんだん堅まってきていると考えてよいでしょう。
いや、いま行列をして買いまくっているのは
既に自分のマンションを持っていて、
２軒目、３軒目の値上がりを見込んで
投機的に買っている人が多いから
どこかで必らずその反動があるだろう、
だから本格的なマイホーム・ブームではない
という見方もあります。
確かにそういう面もあります。
中国人の不動産に対する執着は人一倍強く、
そうした執着を見込んで、
利にさとい連中が投機に出ることは
中国の不動産業界の特徴の一つであります。
現に私もそうした資金の乱入に無智であったために、
そのとばっちりを受けたことがあります。
中国では値上がりのきざしが見えると、
不動産と関係のない資金まで
ドッと不動産目がけて流れ込むので、
極端に暴騰するかと思えば、
その反動も起ります。
ですから飛びつき買いはしないこと、
むしろブームがすぎて冷却期に入ると、
これまた極端な値下がりをしますので、
そうした時期を狙って仕入れるに限ります。
ただそうは言っても、
３倍あがって半分に下がり、
更に同じことがくりかえされると、
次の底値はいまより高いということも現実に起ります。
その中にあって全国の金持ちのお金が
上海の不動産に集中することが考えられますから、
他の都市をだし抜いて
上海だけが高値どまりをする可能性も
全くないとは言えません。
上海だけが別格扱いになるのです。
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