第1737回
夏は黄山へ、秋は太原銀川へ

中国は広大なところなので、
夏には暑くてとても行けないところと、
逆に冬は寒くてとても行けないところがあります。
俗に中国の三大火炉
(3つの大きなストーブ)と呼ばれているところは
南京、武漢、重慶の三大都市ですが、
昨今はクーラーがかなり普及しましたから
様子はかなり変わったかも知れません。
それでも、眞夏に旅行に行くところではないと
言われています。

反対に冬行けないところは、
旧満州の東北三省、内モンゴル、新疆自治区などですが、
安微省の黄山も山の上まで登るとなると、
冬は寒くてとてもジッとしてはおられません。
したがって夏の間に旅行者が集中するのは
東北三省と内モンゴルとウルムチ、
トルファンといったところになりますが、
来年の夏はいまのところ、
先ず合肥市に行って私が仲立ちをしてスタートした
日立建機合肥工場の見学をして、
それから天下の絶景黄山に登って
(ケーブル・カーがあります)
山頂にあるホテルに1泊したいと予定を立てています。
合肥市は三国志に出てくる曹操の出身地に近く、
三国志にもしばしば登場してくるところですが、
安微省の省都です。
一方の黄山は
「黄山から帰ったらもうほかの山は見たくなくなった」
と有名な文句の残っている天下の名山で、
中国じゅうの絶景を3つ挙げろと言われれば、
広西省の桂林、新疆自治区のカジュガルの奥と
もう1つはこの黄山です。
7月から8月にかけての旅行が一番いいと思っています。

9月に入ると、
暑いところも一せいに秋の気候になり、
どこも旅行シーズンになります。
しかし、東北三省と内モンゴルは
冷え込みが激しくなりますから、
北の方であと僅かに残っているところと言えば
北京から西北の方向にある
山西省の省都太原と、
寧夏自治区の首都である
銀川くらいなものでしょうか。
ずっと前から一度は行きたいと思いながら、
いまだに足を踏み入れたことがありませんが、
できればことし9月に宿望をはたしたいと考えています。
これで全国一通りはまわったことになりますが、
皆さんをお連れしたことのないところは
まだまだ残っています。


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