第1706回
北京に自動車整備専門学校をつくろう

もう1つ、私が北京でやりたいと
意慾を燃やしている仕事に
自動車の整備専門学校があります。
これはもちろん、中国の全土、
どこででも必要な人材の養成ですが、
たまたま話を持ちかけられたのが北京だったので、
北京からはじめても悪くはないなあと思ったのです。
1つには私が建てた北京の三全公寓の
地下1階と2階に320台分の駐車場があり、
それが空っぽのまま利用されていないからでもあります。

なぜ駐車場が空っぽのまま放置されているかというと、
これは私の単純な計算違いから起ったことです。
日本でも台湾や香港でも
高級マンションには1室に1台ずつのガレージがあります。
ガレージのスペースが充分でない場合は
籤引きをして割り当てるほど、
マンションにとってガレージは
住んでいる人の必需品です。

北京でマンションを建てる時も、
私はそういう先入観をもって、
設計者に1家に1台分のガレージをつくるように
設計を要請しました。
ところが、実際に完成して見ると、
ガレージを利用する人は住人の1割もありません。
どうしてかというと、
こんな高級マンションに住む進出企業の総経理(社長)は
ほとんどが運転手を使っており、
ご主人をマンションまで送ってきても、
会社にあるガレージまで戻って駐車すれば間に合うので、
駐車場は1つあればすんでしまうのです。

そのためこちらのガレージは
ずっとガラ空きでした。
最近のように北京の道が
押すな押すなの停滞をするようになると、
やがて町全体がガレージの不足になることは
目に見えています。
したがってうちのガレージが一杯になるのは
時間の問題ですが、
それまで待っているうちに
こちらが飢え死してしまいます。
いよいよこれから自動車ブームが
長期にわたって続くことになりますが、
ガレージ不足になるのを待つよりも、
自動車の整備員が不足する方が
ずっと早いことははっきりしています。
となると、ガレージに車を止めてもらうのを待つより、
ガレージを自動車整備学校に使うべきだ
と考えるようになったのです。


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