第1683回
結婚式ビジネスに従事したい人に耳寄りな話

いつも世の中の流れの変化に気をつけているので、
いまに中国でも
結婚式ブームが起るだろうと私も見ていました。
台湾の人たちはチャンスを見るに敏ですから、
結婚式業者はドンドン大陸進出しています。
上海に結婚会館ができたからときいて
すぐ見学に行ったこともあります。
でも結婚式をフルコースで主催する会館ではなくて、
結婚に必要な衣装や
新婚家庭に必要な家具や生活用品の業者が集って
似たようなものを並べているだけの
ショッピング・センターでした。

これなら日本の結婚式専門業者が
割り込む余地があるのではないかと思いました。
しかし、既に上海や北京に進出している日本の業者を見ると、
地元不案内なため、
どうしても現地資本と組むことになります。
合弁でないと許可にならないという事情もありますが、
それにしても組む相手が結婚式業にあまり理解がなく、
積極的に推進する立場にないので、
どうしても一人相撲になってしまいます。
地元の風俗習慣に明るくない上に、
言葉さえ満足に通じないということになれば、
とてもかゆいところまで手が届くことにはなりません。
やむなく中国側の意向を受けた人たちが
対応することになりますと、
お客を満足させることはできず、
その結果、所期の業績が上がらないとなると、
提携の相手は大抵が国営事業ですから、
人事異動になったり、最悪の場合は提携の解消
というところまで追い込まれてしまいます。

一口で言えば、
国営事業とサービス業で合弁することに
無理があるということです。
やるなら独資でやるか、
実質上、独資に近い形でやる以外に
方法がないと言うことです。
結婚ビジネスにうまく乗ることが
全く不可能だということではありません。
現に軽井沢の業者が上海に進出して
かなりの業績をあげている話も耳に入っています。
私の結婚式ビジネスに対する知識は
その程度のものですが、
そこへ耳寄りな話がとびこんできました。
私にではなくて、
このビジネスに従事したい人にとってです。


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