第1679回
日本人の現地採用はふえていますが
私が
「大陸に職を求めてやってくる日本人の青年にチャンスあり」
という話を書いたら、
大連で働いている読者の方から
Eメールがありました。
確かに大連でも
いま日本人に対する求人がふえているけれども、
その内容は大きく二つに分かれているそうです。
一つは日系企業が「現地化」を図るために
日本人の現地採用をすすめているが、
もう一つは日系、もしくは
外資系企業のコールセンター業務をする
電話オペレーターの募集です。
最初の頃は日本人のカスタマーへ応接する業務を
日本で日本人をやとってやるよりも、
人件費の安い中国で
日本語の話せる中国人をやとってやった方が安いというので、
コールセンターを大連に移す動きがありました。
(私も上海で日本語学校をやっているので、
そういう相談を東京で受けたことがあります)
しかし、日本語学校、
もしくは大学の日本語学科で勉強したくらいで、
お客の応対が日本語でできる中国人が
いるわけもありません。
それが駄目だとわかった時点で、
現地で日本人をやとう方向に切りかわったのです。
ですから日本人の雇用は急増しましたが、
給料の安いのが前提ですから
時給20元、1ヶ月つとめても
3000元くらいにしかなりません。
そんなところにつとめて
消耗品の扱いを受けたのでは
お先眞っ暗になることは目に見えています。
半日働いて、半日、中国語の勉強をするのなら
次のステップを踏み出す腰かけとして
使えないことはないでしょうが。
私が月5000元からはじめても
いいじゃないかと言ったのは、
一生サラリーマンとして勤めろ
ということではもとよりありません。
折柄、新天地を目指して来たのだから、
将来、独立して
一国一城の主になるための振り出しとしてです。
もしそこからはじめるだけの覚悟がなければ、
わざわざやって来ただけの意味がないということです。
もちろん、私が改めて
説明するまでもないことだと思いますが。
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