第1602回
揚子江下りで中国を実感して下さい
私は揚子江の水源地にあたる
九寨溝というところに行ったことがあります。
海抜が5000メートルもあるところですが、
きれいな湧き水があるのかと思ったら、
色んな有害な金属が溶けていて
飲めないものだそうです。
それが次第に大きな流れになって
流れ流れている間に毒が消されて
飲める水に変わって行くのだと教えられました。
また成都の少し上流のところに、
人間が最初につくった治水設備が残っています。
水がなければ作物も思うようにできませんが、
水がうまく調節できないと、
人間はうまく生きてもいけないのです。
何千年という歴史の中で、
人間はこのことで苦しんできました。
文明の世の中になっても
課題はまだ残っていて、
昨今は年々、水害をもたらす揚子江の水を
水量の枯渇しつつある黄河まで運ぶ
壮大な計画が立案中ときいています。
三峡ダムはかつてない壮大な計画ですが、
揚子江と黄河をつなぐ計画に比べたら
小さな話ですね。
それでも万年、電力不足に悩んでいる中国で
それがどんな意味を持っているかを
ご自分の目で見るのは悪い話ではありません。
来る10月12日(火)から20日(水)まで
8泊9日の三峡下だりの
中国投資考察の旅に出かけます。
揚子江はアジア最大の大河ですから
その名を知らない人はいないでしょう。
上海に行った人も、南京に行った人も、
また武漢に行った人も、
河のそばから向う岸も見えないような
とうとうたる流れを眺めた人はあるでしょう。
でも実際に揚子江の上に船を浮べて、
揚子江がどんな形で流れているか
河上から体験された方は
そんなに多くはないと思います。
千変万化の河下だりには
中国の歴史を実感させてくれるところがあります。
ご参加になりたい方は
アジア交流センターに申し込んで下さい。
これまで何十回もスケジュールを組みましたが、
船旅は今回がはじめてです。
ロマンチックな気分を味わいたかったら、
カップルでというのもいいかも知れません。
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動力がなかった時代は、人力で船を上流に曳いていました。
現在もいくつかの地域で、その慣習が残っているようです。 |
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