第1529回
嵐の中で高度成長株を拾え
株が下がった時に
安値で同じ株を買い増して
平均コストを下げることをナンピン買いと言います。
少し株になれた人なら
誰でもナンピンをしなければならないことを知っています。
でもナンピンをやるかどうかでは
誰でも迷ってしまいます。
自分の買った株の将来性に対して
絶対的な自信を持っている人は
ナンピンをすることにあまり躊躇しないでしょう。
でもナンピンするだけのお金があるかどうかが
先ず問題だし、
お金があったとしても、
何回もナンピンをくりかえすほど株価が下に行くと、
はたしてこれでいいのかと
迷いはいよいよ深くなります。
人がナンピンをかける気を起すのは、
もちろん、確信があってのことです。
でもバブルがはじけたあとの株式市場で、
ナンピンをかけて成果のあがった人は
そんなにおりません。
株価が下に行く時は
どんなに莫大な資金を投じても、
株価を上向きにすることはできないのです。
ですから先ず産業界が
どの方向に向っているかを
正しく判断することが必要です。
次にどの業界に陽が当るか
見誤らないことが肝心です。
そうした条件を充たした上で、
その業界を代表していい業績をあげている企業なら
長期投資の対象になります。
そういう株は皆がよく知っていますから、
株価は高いのですが、
「高い株ほどよくあがる」という法則がありますので、
安い株をたくさん持っているよりも
高い株を少し買った方が
成功の確率は高いと言っていいでしょう。
もっといいのは、
そうした成長性の高い株が嵐にあって
株価の下げた時に素早く買いを入れることです。
でもそういう時は嵐の吹きまくっている最中ですから、
買出動をするにはかなりの勇気が要ります。
その勇気の裏付けをするために、
どんな株が嵐の中で買うに値するかを
ふだんからよく研究することです。
そういう資格を持った株は
いまの中国株の中に
10指に余るほどあると私は見ています。
私にきくよりも、
ご自分でよく研究して見て下さい。
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