第1498回
ウイグル自治区の勉強をしたい方はどうぞ

雲南省の広西省や海南省にも
多数の少数民族が住んでいますが、
新彊ウイグル自治区は
ウルチムのような大都会を除けば、
漢民族より回教を信奉するウイグル族の方が
多いところですから
道端で果物や野菜を売っている人たちを見ても、
中国とは違う別の国に行ったような感じになります。
チベットと台湾と、そして、新彊ウイグルは
北京政府にとって頭痛のタネになる存在ですが、
その分、エキゾチックな雰囲気があって
私たちのような旅行者にとっては
結構、面白いところです。

ウルムチはかつて
シルク・ロードの北寄りの街道筋にあっていて、
いまは工場や自動車が珍しくありませんが、
少し前まではパオと騎馬民族の移動する
砂漠の中のオアシスでした。
その面影は僅かに
観光客相手の南山牧場のようなところに
残っているだけですが、
岩肌の見える山の急斜面で、
若い男も女も軽々と馬をのりこなしているのを見ると
歴代王朝の不安のタネになってきた
西域の壮絶な騎馬戦争の光景が頭に浮んできます。

そういう時代の摩擦の余韻が
まだあとをひいているせいか、
ウイグル族の中には
中国政府に対する反感が強いようですが、
町そのものはどこも平和で
治安の心配はほとんどありません。
むしろ同じ回教圏として
パキスタン、イランと陸続きなので、
文物の往来があって、
イランに行っても手に入らないような
古い年代物のペルシャ絨毯が
この土地では安価に手に入るときいています。
前回行った時はそういうところまで気がつかず、
わざわざテヘラン駐在の商社の人に頼んで
ペルシア絨毯を買ってきてもらったことがあります。
最近になってこういう情報が入ったので、
いま問い合わせをしているところです。
絨毯キチガイにとっては
目の離せないところかも知れません。

ウルムチの帰りはいつものように上海に出て
最新の中国事情と中国株の講習会をひらきます。
ちょうど夏休み前の
6月21日から29日までの8泊9日の旅ですが、
またとない珍しいコースなので、
おいでになりたい方は早目に申し込んで下さい


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