第1478回
コーヒー、パン、ケーキが同時オープン
コーヒーハウスは
お客がよく入っていると
とても景気よさそうに見えます。
コーヒー1杯の売値に比べて
原価はかなり安いからです。
しかし、いくらお客がたくさん入っても、
1杯の売り値は知れたものだし、
お客の入るところは
人通りの多いロケーションにあり、
それだけ家賃も高いですから
人が見るほど利益はあがりません。
コーヒー園をつくって
コーヒー豆の供給からはじめた以上、
最終消費者に至るまでの過程を
一通り経験するために、
北京に1号店をつくることにしましたが、
約50席で1日に100人入ったとしても、
コーヒー1杯15元として
1500元の売上げしかあがりません。
倍の200人入ったとしても3000元ですから、
家賃と光熱費と人件費さえ
まともに払い切れない勘定になります。
コーヒーだけでなく、
どうしてもパン屋とケーキ屋を同時に経営しないと、
とても採算に乗せることができないのです。
幸か不幸か、三全公寓は
北京の大使館街と隣接しており、
周辺には大公使館員をはじめ
外国人がたくさん住んでいます。
北朝鮮の難民が逃げ込んだドイツ人学校も
すぐ隣りの通りにあります。
また付近には五つ星のホテルが5軒もあり、
外国人の宿泊客が多いのに
先進国レベルのパンもケーキも提供されておりません。
ということは、もしおいしいパンやケーキができたら、
ホテルにも、デパートの売り場にも
またドイツ人学校に納めることが
できるようになるということであります。
邱友会のメンバーの中には
ドトール・コーヒーやタリーズに
パンやケーキやピッツァを納入しているメーカーもおります。
一緒にやっていただけませんかとお話を持ちかけたら
何回も北京の下調べをした結果、
ゴーのサインが出ました。
コーヒー豆の提供からはじまって、
パン、ケーキからバームクーヘンまでつくるプランが
できてしまったのです。
ここもイタリア料理と同じく
5月にオープンすることになります。
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