第1399回
イタリア料理のシェフが見つかりました
Q's CAFE
というコーヒーハウスの命名は私ではなくて、
雲南省でコーヒー園をやる連中が名づけて
事後に私に報告したものです。
私は自分の名前をつけることにあまり気が進まず、
大陸でやっている企業のほとんどに
私の名前はついていません。
ついていたとしても、
永立とか、永華とか、永忠とか、
申し訳的に永の字一字だけです。
Q's CAFEの場合は
クラブハウスにQの字がついているのを見て、
勝手に決めたのでしょう。
私は異議を申し立てたのですが、
コーヒーのブランドとしては覚えやすいからと口説かれて
有耶無耶に決まってしまったものです。
コーヒーハウスとしてはその1号店ですから
Q's CAFE BEIJINGということになります。
パンもコーヒーも
Q's CAFEがつくることになりますが、
クラブハウスの再出発ついでに
いままでクラブハウスのバーと応接間だったところに
イタリア料理のレストランを
開業することも同時にきめました。
このコラムでも中国人は
なぜだかフランス料理は受けつけないけれど、
なぜかイタリア料理の店先には行列ができている
と何回か書いたことがあります。
一番はじめは、
成都ならイトーヨーカドーの上層階に、
北京ならどこか適当なところを探がしてと思い、
誰かイタリア料理をやりたい人いませんかと
何回か誘いをかけましたが、
ほとんど手ごたえがありませんでした。
今回は他人の場所を探がすのをやめて、
自分の持っているところにつくるのですから、
ロケーションで迷うこともありませんし、
家賃も自分で決められますから、
予算の立て方にも余裕があります。
そう思って再度、
イタリア料理のシェフいませんかと
呼びかけたのですが、
イタリアに行くとどこの有名店にも
必らず日本人の青年が働いているというのに
一人の応募もありませんでした。
これは私の呼びかけ方が悪いのだろうと
反省してやり方をかえたら
すぐにいい青年が見つかりました。
ピエモンテの星のあるレストランで
3年修行して帰ってきた
「男も惚れる男」と書かれた青年でした。
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