第1371回
お小遣いの現物給与が一番いけません

どこの親も子供のお金の使い方には神経を使います。
とりわけ母親は子供が小さいうちに無駄遣いを憶えて、
それが癖になったら大へんだと気をもみます。
そこでお小遣いを現金であげるよりも、
親が買ってあたえる現物給与をやったりするのを
時々見かけます。

これが一番いけません。
お金が何であるかも知らない年齢の時は別ですが、
学校に行くようになって
友だち同士でお小遣いの話をするようになったら、
人より多くあげるかどうかは
親の考え方次第ですが、
毎月きまったお小遣いを子供に渡して、
何にどう使うかは子供の裁量に任せるべきです。
いずれオトナになったら、
自分でやるべきことはなるべく早い時期から
自分でやるように教えるのが親の責任で、
先へ先へと延ばすべきではありません。

そう考えて私は子供たちが小学生の頃から
毎月、現金でお小遣いを渡しました。
よその子供より多く渡さなかったのは
世間並みの生き方を覚える必要があると考えたからです。
子供は友だちより多くもらっても感謝しませんが、
少いと文句を言います。
その代わり何に使おうと
文句を言わないことがわかると安心します。

ある時、うちの長男がお小遣いをもらうと
ハサミを3本も買ってきました。
さすがの私も頭にきて、
「同じ物を3本も買うバカがあるか」と怒鳴りましたが、
あとで息子が自分の姉と弟にも
あげるために買ったのだとわかって、
自分の早とちりをどう収拾したらよいか困りはてました。
いまでもその時のことを思うと
胸の中が熱くなってしまいます。

オトナはコドモが大きくなっただけのことだし、
不良少年とはオトナのやることを
少々早くやっているだけのことです。
ですからお金の無駄な使い方にしても、
なるべく早くやらせて見て、
なるべく早く卒業してもらうことに
こしたことはありません。
借金をすることも、
借金をしたら必ず返えすものであることも
子供の頃から習慣づけるにこしたことはありません。


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