第1353回
自動車と製紙は当分、倍々ゲームです
中国の国内で
ほとんど倍々ゲームになっているのは
自動車と紙です。
年に100万台単位で増産が現実に進んでいるのは
目下のところ中国だけでしょう。
それを見込んで世界中の自動車メーカーが進出して
中国の国営メーカーと合弁をすすめていますが、
ホンダとかビュイックだけでなく、
10万元とか5万元で買える大衆車に人気が集まっています。
駿威より長安汽車の株価が高いのは
それなりの理由があるのです。
自動車がブームになれば、
高速道路の利用客が激増するから
高速道路株をお買いなさいとすすめたことがあります。
既にその時から倍以上に値上がりしましたが、
これらの株の欠点は
メーカーのように倍々ゲームができないことです。
その代わり着実に安定して収入がふえますから、
気の長い人の長期投資に向いています。
せっかちには自動車の部品メーカーや
石油化工とか製鉄の方が向いているかも知れません。
もう1つは製紙です。
いま中国では新聞や雑誌の売れ行きが激増していますが、
コンピューターの急激な普及によって
紙の需要も急増しています。
なかでも輸出の着実な成長によって
輸送される商品の包装は
ほとんどがダンボール箱ですから、
日本の中古紙の最大の市場は
中国大陸になってしまいました。
紙の消費はふえることはあっても
減ることはないので、
その膨大な需要を見込んで
日本の製紙メーカーが
中国進出に乗り出しています。
そのための資金も1000億円単位といいますから、
地元の製紙メーカーがどういうスピードで
増産体制をとっているか想像がつくと思います。
人民元が切り上げになっても、
ほとんど影響を受けずに、
着実に年30%以上の成長を続ける企業で、
私たちが現に買うことのできる銘柄が
結構たくさんあります。
将来、私たちがA株も買えるようになったら、
銘柄は更にもっとふえ、
チャンスももっとふえます。
しかし、そんな先のことを考えなくとも、
明日からでも実行に移せることがたくさんあります。
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