第1317回
中国の古道具屋はこんな形でできます

実は私はこの間の雲南視察旅行の皆さんと
上海で別れ、香港、台北を経て
東京に帰り着いたばかりです。
不在の間に中国の古道具や
民芸品について言及したところ、
「自分は興味があります。
自分に是非、その仕事をやらせて下さい」
というEメールをたくさんもらい、
意外な反響に驚いています。

私は30年前、台湾で古い家を壊わして
マンションに建ち変わる時、
古道具屋や夜店で使い古した家財道具類を
叩き売っているのを見て、
有り金はたいて買い集め、
台南市に寄付をして
「永漢民芸館」を建てたことがあります。
いまでも台南市に観光に行った人は
ゼーランジャ城というオランダ人の建てた
要塞のすぐそばに建ったオランダ屋敷の跡で
見ることができます。

あとで考えてみると
私が買い集めた時期はいいタイミングだったのですね。
いまでは1点1点が貴重品で、
どこにも売っていませんから、
手に入れたくても、容易には見つかりません。
骨董屋にとっても垂涎の的です。

それと同じことが
いま中国で起っているのですから、
好きな人には目の離せないところです。
大きな商売ではありませんが、
立派に商売になると私は思っています。
ではどうやればやれるかというと、
日本人が現地に買い集めに行くことは先ず不可能です。
外国人はもとよりのこと、
同じ中国人でもその土地の方言の喋れない人は警戒されて
商談は不調に終わってしまうのがおちだからです。

結局は向うの古道具屋から
仕入れるよりほかありませんが、
観光客と見るとふっかけられます。
しかも日本人が欲しがる物は
何かというのがわかりませんから、
品物が全く不揃いで簡単に集まりません。
私は向うの人にじゅんじゅんと言いふくめて
集めてもらっていますが、
私が集めたコレクションの
おこぼれをもらうよりほかありません。
同じ物を2つか、3つ買ってきた時に、
私が先ずその1つをとり、
あとを商売にまわすやり方です。
それでも商売になると私は見ています。


←前回記事へ

2003年10月18日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ