第1270回
「中国企業情報」をぜひ手元に1冊

中国株に対する関心が一挙に高まったのは
一昨年の春、
「外貨を持っている中国人はB株を買ってもよろしい」
というおふれが出て、
B株の株価が突然、3倍にも5倍にも暴騰したからです。
それまで買った株がジリジリ下がって
イライラしていた日本の投資家たちは
思わぬ儲けにありついたので、
以来、中国株に注目する人が
日を追ってふえています。

日本株が新安値をつける場面が続いたこともありますが、
もう盛りをすぎた経済と
これから急成長期に入る経済の違いが
当然のことながら株価にも現われてきます。
そうなると株の好きな人なら日本株は卒業して、
中国株に新入りしようかということになります。
株をやる人はその際、どうしてもデーターを見ます。
日本株なら「四季報」か「会社情報」を見れば
大体のことは見当がつきます。
ところが、中国株にはそれに相当するデーター本がありません。
あったとしても中国語ですからよく読めません。
やむを得ず中国株を取り扱っている
証券会社のレポートに頼ることになりますが、
こちらもきわめて不完全で
私たちを欲求不満におとし入れます。
幸にして私は中国語版の解説書が読めますが、
上海版も香港版もデーターは不完全で、
こちらの要求を充たしてくれない点では
似たり寄ったりです。

そうした投資家の要望にこたえて
昨年あたりから出版されるようになったのが
中経出版から発売されている「中国企業情報」
(サーチナ発行・2003〜4年版・定価2800円+税)です。
上海B株、深B株、特選A株、
ハンセン指数構成銘柄、レッドチップ銘柄、
H株銘柄、香港注目銘柄、
GEMの1999年から今期までの5年にわたって
売上げや利益や配当について記載していますので、
それぞれの企業がどういう推移をしてきたのか、
一目でわかるようになっています。
研究熱心な人は既に身近においていると思いますが、
中国株に半身を乗り出してきた人にとっては
なくてはならない1冊だと思います。
数字をどう見るかは人によって違いますが、
数字の動きがとても参考になることは間違いありません。


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2003年9月1日(月)

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