第1190回
企業の半分は消えてなくなります

どんなに頑張っても
デフレを追っ払うことができないものなら、
いつまでもデフレを貧乏神扱いするのをやめて、
いっそ共存する方法を考えるのはいかがなものでしょうか。

いままでのような商売のやり方をしていたら、
デフレは大敵です。
人件費や家賃や光熱費のような固定経費は下がらないのに、
製品の売り値が下がったのではうっかりすると赤字です。
過当競争をした上に返品の山になったら
倒産という事態にも直面します。
デフレは売り方にとって頭痛のタネですが、
買い方にして見れば、物が安くなりますから
こんないい話はありません。
もし失業する心配もなく、サラリーが減る心配もなければ、
デフレは天から降り注ぐ慈雨のようなものであります。

しかし、人間には消費者であると同時に、
生産者であるという両面を持っていますから、
生産者としてのデメリットをなるべく少くして、
消費者としてのメリットをうまく活用できれば
いくらデフレになっても心配はありません。
うまく立ち廻れば安い買物ができるのですから
先ず上手なお金の使い方を研究することです。
それは物を仕入れて売る側についても言えることだし、
また最終消費者としての自分にも言えることです。
そのなかでも難しいのは
物をつくったり仕入れたりする供給者としての立場ですから、
そこに精神を集中して、
デフレになってもちゃんとやって行ける仕事や
仕事のやり方を見つける以外に
生き残る方法はありません。

そんなことくらいわかっているとおっしゃるかも知れません。
どうしていいかわからないだけだとおっしゃる人も
あるかも知れません。
でも本当は物事を正確に理解していないか、
眞剣さに欠けるかのどちらかだと思います。
このまま推移すると店びらきをしているところは
半分くらいは店をしめなければならなくなるし、
物をつくっている工場は大小を問わず、
半分は工場を閉鎖しなければならなくなります。
昔から言われているように
大樹のぶっ倒れる時は
その中に住む鳥や猿が逃げ仕度をする時なのです。


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2003年6月13日(金)

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