第1165回
政治家は女性向きの職業の一つです

最近の地方選挙を見ていると、
いままでになかった新しい傾向が3つほど見られます。
1つは立候補する人が減って、
無投票で市長や議員になるケースがふえたこと、
2つは政党離れをして、無所属で立候補する人がふえたこと。
そして、3つ目が女性の市長や議員がふえたことです。

いま時、地方自治体のトップをやっても、
頭の痛いことばかり多くて、
おいしい話はほとんどありません。
それでもその地方の顔役になりたいと考える人は
後を絶ちませんが、
そういう人でもどこかの政党に所属すると、
住民の共感を得られないと考える人がふえました。
過去にどこかの党に所属していた人でも
立候補するにあたって
わざわざ離党届を出すのが珍しくなくなっています。

そうした動きもさることながら、
特筆大書すべきは女性の政界進出です。
私は女性で衆院議員の補欠選挙に当選した女性や
北海道庁長官に当選した女性のニュース解説をきいていて、
昔、自分がいまに女性の政界進出が
はじまると書いたことを思い出しました。
書庫に走って古い自分の著書をめくったら、
いまから18年前の昭和60年に世界文化社から出版した
「女の財布」という本に
「政治家は女性向きの職業の一つです」
という一章が出ていました。

「女が男と互角に組んで、
しかも一歩もヒケをとらないですむ職業はたぶん、
政治ではないかと思う。
女のうしろには女の有権者がゴマンと控えており、
将来、女の人が自分の意志で投票するようになれば、
女の政治家の発言権は今よりずっと強くなる筈である。
もともと政治家は将来に対する見越しもさして心配でなく、
人物としても二流で、人と人との関係を利用したり、
調整したりする才能しか要求されていない。
そういう才能なら、女性のほうがすぐれているから、
あまり遠くない将来に、
日本でも女性にすぐれた政治家が
現れるようになるに違いない」
私の予想は少し早すぎましたが、
まさにそういう時代の到来ですね。


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2003年5月19日(月)

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