第1142回
「噂の眞相」より、「事の眞相」

つい最近、私を訴えた人があって、
「噂の眞相」という雑誌が
“金儲けの神様”邱永漢一族に「騙される日本人」
というゴシップ記事を面白おかしく掲載しています。
「もしもしＱさん」の読者の中には
噂よりも「事の眞相」はどうなのか、
本当のことを知りたいと言って
私にＥメールを下さった方が何人かいます。

私のように眞直ぐ生きている人間は
心にやましいところさえなければいいと思っていますし、
人生には成功もあるが失敗もあるのだから、
弁解と愚痴だけは口にしまいと
自分の信念を貫いてきました。
現に私にストーカーのようにつきまとって
私の悪口を匿名で日本国中の新聞社、雑誌社、
また私と関係のある知人たちにくりかえし送っているのは
何千人、何万人いる私のファンや信徒の中で一人だけです。
私の最近の言動まで委細もらさず注目しているのですから、
或る意味で、戸田敦也さんと双璧をなす
私の最大のファンと言ってもよいかも知れません。
私が12年あまり前、
香港の不動産投資に仲間を誘って出かけた折りに、
私について香港に行った中の一人ですが、
私の知らない間に私の香港の総経理（社長）とグルになって、
私の会社から月給までもらっていました。
そのことが発覚して
私が小切手に押す私のハンコを取り上げたら、
自分たちが北京、天津、上海の
投資物件に申し込んでいた手付金があり、
それが取り返せなくなったのです。
本人が全部支払うだけのお金がないと言うから、
それならいままで手付けに打ったお金を一箇所に集中して、
どれでも好きな物件の支払いに充当してもいいと伝えましたが、
それっきり姿を現わさなくなったのです。

以来、仲間を誘って、
その中には既に物故した
私ととても親しかった人の名前も使っていますが、
廉政署や海上警察にまで私を訴えたのです。
裁判所の結論はまだ出ていませんが、
あとはすべて私の言い分が通り、
その旨、取り調べた役所から公文をもらっています。
こんなつまらないことについて
私がいちいち弁解をする必要が本当にあるのでしょうか。