第1132回
雲南省がコーヒーの大産地に

コーヒーの栽培に適した地域は赤道を中心にして
南北25度の帯の中であると言われています。
ブラジルもコロンビアも有名なキリマンジャロも
みなこの帯の中にあります。
地球上、この地帯ならどこでもコーヒーはとれますから、
インドネシアもコーヒーの大産地だし、
ベトナムにもコーヒーはとれるし、
中国では海南島と雲南省がコーヒーの産地に数えられます。

私は10年ほど前に海南島に行って、
海南省長さんから海南コーヒーの説明を受けたことがありますが、
雲南省のコーヒーについては
昆明に行った農業関係の友人が
袋詰めにしたコーヒー豆を持って来てくれるまで
全く知識がありませんでした。
しかし、豆をもらったその日のうちに本屋に行って
コーヒーの入れ方についての本をめくって見たら、
「豆の素質はいいが、管理の仕方が悪いので
一級品としての扱いをうけていない」
と解説がついていました。
もらった豆をコーヒー屋に持って行ってひいてもらうと、
結構、香りもあるし、味は少しうすいかなあと思う程度で
上品な良いものでした。

豆をもってきてくれた友人は
中国で日本向け農産物を畑から急速冷凍に至るまで
一貫作業でやっている人で、
本当は雲南の松茸やその他の茸類を扱うために
出かけて行ったのですが、
ご自分でも青島でコーヒーハウスをひらいているので、
すぐコーヒーが目についたのです。
私はコーヒー豆をもらって、すぐ5年後、10年後の
中国の大都会のコーヒーの消費量思い浮べました。

いまは大した消費量ではないけれども、
コーヒーを飲む人がふえたら信じられないような消費量になる。
その時になってからでは間に合わないけれども、
いまからコーヒー畑を確保し、品質改良をし、
製品の管理に神経を使って高級品としての
ブランド・イメージをつくりあげて行けばきっと大企業になれる。
よし、やってみようじゃないかという気になったのです。


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2003年4月16日(水)

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