第1070回
次は久しぶりのベトナム視察旅行です

久しぶりにベトナムの勉強に行きたいという気を起しました。
ベトナムに行ったのは私が
中国に関心を集中する前のことですから、
もう十何年も前のことになります。
中国の改革開放政策が打ち出される少し前で、
日本の企業がタイ、シンガポール、マレーシアに
注目をはじめた頃のことです。

タイやマレーシアに比べると、
ベトナムは共産圏に入ったこともあって、
一歩も二歩も遅れています。
でもベトナム戦争からかなり時間がたつと
ハノイの政権もドイモイ政策をとって
外資の導入に熱を入れるようになったので、
いずれ面白いことになるだろうと思ったのです。

台湾からの投資が日本よりも先行していて、
どうして台湾政府が共産圏のベトナムに
力を入れるのだろうと不思議に思いましたが、
ベトナムと小平の中国との間にいざこざもあって、
「敵の敵は見方」という黙契が
ベトナム政府と台湾政府の間にできて、
ホーチーミン市の郊外で台湾資本による
工業団地の開発が行われていました。

ベトナムの賃銀は工賃の安い中国に比べて
更に一段と安く、人集めも容易だったので、
台湾で既に採算割れになっていた
低次元の繊維加工業を中古の設備ごと
ベトナムに移動してくると、結構、商売になるんですね。
中古機械の輸入に難色を示す中国と違って、
就職のチャンスをもたらす仕事なら
何でも歓迎というハノイの外資誘致政策は
それなりの吸引力があったのです。

もう一つベトナム料理は中華とフランス料理の
混血児みたいなところがあって、
私たちの口にとてもよくあいます。
あの頃はろくなホテルもなくて、
サイゴン川に浮かんだ船上ホテルに泊まったりしましたが、
いまではホテル・ラッシュで
立派なホテルもたくさん建ちました。
昆明まで行く視察団はもう既に満杯になってしまいましたので、
次は4月14日から21日までのベトナム・香港視察団です。
参加ご希望の方は
邱永漢アジア交流センターにお申し込み下さい。
(3400−9393)


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2003年2月13日(木)

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