第1059回
子供名義の株で贈与税を払いました

「Qゼイキン報告」を書いた頃、
私は3人の子供の父親になっていました。
親は誰でも子供の将来を考え、
将来の学費のことについても考えます。

その少し前のことですが、
買った株の名義変更をするにあたって、
証券会社の人が「お子さんの名義にして
所得の分散をされたらどうですか」と私にすすめました。
「そんなことをして大丈夫ですか」
と私はききかえしましたが、
「うちのお客の大半がそうしています。
税務署からは別にクレームはつかないようです」
と返事をされたので、向うの言うまま
株の一部を3人の子供の名義に分散して書き変えました。

ところが、それから2年くらいたって
私は税務署に呼び出されました。
何事かと思って出かけて行ったら、
「お子様の名前で株をお持ちのようですが、
子供さんの収入が申告されていませんから、
このままだと親からの贈与となって
贈与税の対象になってしまいます。
意図的におやりになったことではないようですから、
ご自分のお名前にお戻しになれば、
今回限り贈与税の対象にしませんが、いかがですか」
ときかれました。

私は少し考えてから、
「もし贈与税を払うとしたら、いかほどの金額になりますか」
とききかえしました。
税務署の人はちょっと意外に思ったようですが、
私がいくらでそれらの株を買ったのかときき、
その場で「3人あわせて21万円ちょっとですね」
と言いました。

「じゃ税金を払うことにしますから、
その手続きを教えて下さい」
これには向こうもかなりびっくりしていました。
子供たちの名前の株は買った時の3倍以上になっていたので、
そのあと税務署の人は小さい声で
「こんなによくあがる株どうやって見つけるのですか」
と私にききかえしました。
それには私も思わず破顔一笑してしまいましたが、
贈与税を納めた領収書をもらえたので、
子供の財産づくりをするなら、
少々税金を払っておいた方がいいと思うようになってのです。


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2003年2月2日(日)

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