第1043回
10人のうち役に立つのは2人だけです

ニッパチの理論が適用できるのは
デパートだけではありません。
私たちが毎日、働いている職場においても、
もしかしたら同じことが言えるかも知れません。

100人働いている会社で、役に立つのは20人くらいで、
残りの80人はいてもいなくとも大差のない人たちです。
一生懸命働く人たちが会社の利益の80%を稼ぎ出して、
プラプラしている残り80人を養っていることになります。

100人ではよくわからないなら、
10人の会社を例にとれば、
もっとわかりやすいかも知れません。
10人の会社なら、社長が一番の働き者です。
社長が怠け者では10人の会社は成り立たないからです。
しかし、社長が働き者なら、もう1人くらいは
社長に右へならえをする人が現われるのが普通です。
もしそれ以上に働き者が現れたら、
その会社はたちまち業績が上がって、
会社はもっと大きくなるし、従業員もふえます。
するとニッパチの理論が働いて、
結局、20人が一生懸命働いて、
残りの80人を養う形に戻るのです。

もしそれでもまだ会社が成長をやめないようなら、
仕事が働き者をつくり出すか、
働き者がたくさん現われたために
仕事がもっと大きくなるプロセスにあると言ってよいでしょう。
どこまで行ってもニッパチの理論は執拗についてまわるのです。
ですから、人の使い方の上手な人は
100人集めて人材の訓練をしたら、
100人とも上手に育つことを期待することは先ずないでしょう。
その中から20人役に立つ人材をうまく選び出して、
その20人を然るべきところに配属することを心がけたら、
一応の目的は達したことになります。

逆に選ばれる側にまわる人も
何が何でも一位を目指すことはありません。
とりあえず最初の20人の中に入ることを志すことです。
あとは運に左右されますので、
一番できる人が一番最後までトップを切るとは限りません。
運のいい奴にはかなわないというのが人生ですから
くよくよしないことが大切です。


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2003年1月17日(金)

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