第807回
中国では飛行場の株も注目株です

中国では自動車の数も年々ふえていますが、
経済が発展するに従って、
旅行する人が猛烈な勢いでふえています。
旅行の中には商用もあれば、観光旅行もあります。

所得の低かった頃は、
時間をタダみたいに考えていた中国人が多かったので、
汽車に30時間揺られて行く仕事でも、
「すぐそこだよ」と大して気にもしていませんでした。
でも昨今のように仕事が忙しくなると、
忙しい人ほど時間を大切にするようになりました。
地位の高い人ほど飛行機を利用する回数がふえますが、
人口の多いところですから、
エクゼクティブだって大へんな数にのぼります。
おかげで10年前は
外国人と一握りの高位高官だけが乗っていた飛行機が
いまでは中国人で溢れるようになっています。
よその国では飛行機が静止してから席を立ちますが、
飛行機の乗り方も知らない人が多いので、
着陸するとすぐに立ち上がる人が多く、
スチュワーデスがまたそれを制止しないので、
こちらがハラハラしてしまいます。

連休になると、国内旅行する人もだんだんふえてきました。
中国では旧正月と5月と10月に10日から2週間くらい、
年に3回も長い休みがあります。
この時期は大都会や経済特区に
出稼ぎに出ている人たちが里帰りするのと
国内観光に出かける人たちで
汽車も飛行機も大混雑をします。
なかでも観光旅行はまだはじまったばかりですから、
大したことはありませんが、
それでも観光地に行くと中国人だけで道がうまってしまい、
ケーブル・カーの前は長蛇の列になってしまいます。

ですから、飛行機だって早くから予約しておかないと、
切符がとれないことが起ります。
恐らくボウイングもエアバスも
中国人が最大の顧客になる日が近いでしょうが、
それ以上に飛行場が混雑することが考えられます。
中国の飛行場は上場されています。
北京首都国際機場はその中でも
代表的な存在と言ってよいでしょう。


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2002年5月26日(日)

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