第686回
本格的失業時代の到来です

いま世の中は大きく変わろうとしていますから、
時代に合わなくなった事業や人は
激しい淘汰の対象になっています。
道路沿いに並んだ商店や工場を見ても、
半分残れたらいい方じゃないかと思ってしまいます。
そういう自分だって淘汰される側に並んでいて、
自分だけがそれに気づかないでいるということも
あり得ます。

前回、5冊目の単行本
『こんな人いませんか』を出版してから、
早いもので年が明けると間もなく
今回で6冊目が終わりになりました。
はじまったのが10月13日ですから、
9月11日のニューヨーク市のテロから
1ヶ月ほどたった時点からです。
私は8年前に21世紀を
ちょっとのぞいてから死にたいから、
平均寿命よりもう1年だけ生かしてほしいと
書いたことがあります。
その時は半年や1年延びたくらいのことで
大した変化はないだろうとタカをくくっていましたが、
僅か1年違いで、
21世紀はスタートから予想をこえた
波乱万丈の幕明けになってしまいました。

とりあえずはグローバル化によってテロと国際犯罪と失業が
世界を駆けめぐる世紀になりそうです。
「文明の衝突」が
原水爆を使った大戦争にまで発展するのか、
それとも人類にそれを抑制するだけの
知恵の持ち合わせがあるのか、
いまの時点ではまだ何とも言えませんが、
ロシアにプーチンのような知恵者が
現れたかに見える動きがあるのを見ると、
アジアに小平に次ぐ賢人が出ることも
期待できないことはありません。
「1つの中国」よりも、
中国人のいるところはみな中国だといった
「1つの大中国」をスローガンにして、
戦わずしてアジアに平和をもたらす大政治家が
中国に現れたら、
チベット問題も台湾問題も一挙に解決してしまいます。
またそれを契機として
アジアの時代が来ることも考えられます。

でもあまり他人本願にならずに、
自分の頭の蝿は自分で追っ払って下さい。
自分の仕事は自分で探すに限ります。
失業時代になっても
ピンチは飛躍のチャンスであることをくれぐれもお忘れなく。


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2002年1月25日(金)

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