第662回
ことしはお互いに健康に気をつけましょう

ここのところ、新暦の正月は香港で迎えています。
ことしの正月も香港です。
新年の挨拶に来るお客を迎えるわずらわしさに耐えかねて、
誰も来ない香港に避難する習慣が
身についてしまいましたが、
香港に駐在している日本人は逆に
家に帰って正月を迎えるべく
年末になると大半が日本へ帰ってしまいますから、
日本人のお客は誰も見えません。

それでもお正月はおせちでという習慣を
香港に持ち込んでしまいましたので、
香港の正月は日本のおせちの材料のうち
香港のデパートやスーパーで手に入らないものは
わざわざ年末に家内が東京から運んできます。
たとえば、上等のカズノコだとか、
カマボコとか、きんとん、黒豆の類は、
お歳暮にもらったものを日本から持ってきます。
日本酒は越の寒梅でも久保田でも浦霞や西の関や立山でも
日本の銘酒は一通り香港で手に入りますので、
重たい思いをしないですみます。
日本酒もそうですが、日本人が留守にする香港で、
おせちの材料が一通り揃うということは、
香港の人たちが結構、
日本の食べ物に馴染んできたということでしょう。
ラーメン屋や廻転ズシ屋だけでなく、カズノコや煮豆でも
おいしいおいしいと言って喜ばれるようになっています。

ところで、2002年は私たちにとって
どんな一年になるのでしょうか。
2001年が「文明の衝突」元年とすれば、
2002年はそれがきっかけになって
工業的豊作貧乏がグローバル化する
「世界同時不況」元年になるのではないでしょうか。
低年利政策は日本が大先輩で、
昨年来、アメリカがそのあとを追いかけていますが、
恐らく世界中がそのまたあとを追うことになるでしょう。
世界中が低金利になるということは、
どんなに金利を引き下げても、
お金の借り手がないほど
お金が儲かる商売がなくなったということですから、
世界中がピンチにおちいるということでしょうね。
自分ひとりジタバタしてもはじまりませんから、
ことしはお互いに健康に気をつけることにしましょう。


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2002年1月1日(火)

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