第581回
もう一度、「こんな人いませんか」

とうとうまた単行本1冊分の分量がたまってしまいました。
もしもしQさんがはじまってこれで5冊目です。
前回は「生きるヒント、生かせるヒント」でしたが、
たった4ヶ月足らずで、
世の中、様変わりに変わった感じです。
きっと世界貿易センタービルが襲撃されて、
世界中が俄かに騒々しくなったからでしょう。

あのアメリカ資本主義の象徴が崩壊したことが
契機になって、
アメリカの証券市場が大暴落したこともありますが、
イスラム過激派が仕掛けなかったとしても、
恐らく20世紀を特長づけてきた
アメリカ優位の自由主義経済は、
ほぼ飽和点に達して下降線を辿ることは
避けられないでしょう。
工業的な豊作貧乏と経済のグローバー化が
ほぼ時を同じくして起これば、
世界的なデフレ現象によって
お金や物の流れも大きく変わるし、
人々の懐具合も一変してしまいます。
財産が半分に減っても、倒産しないですんだ人は
不幸中の幸いだったと胸を撫で下ろしても
いいのではないでしょうか。

こういう時は産業界の選手交替の時期ですから、
対応のできない人が食い詰める時でもありますが、
新しいチャンピオンの誕生する時期でもあります。
「こんな人いませんか」というのは、
こんな失業時代でも人材不足は依然、
きびしい状態にあるということであり、
自らをそういう社会的需要に合わせることができたら、
洋々たる前途が控えているということです。

世界を覆っていた霧が晴れてだんだん見えてきたことは、
お金もテロも犯罪も国境をこえて
世界的規模で動くようになったことです。
若い人は外国の出稼ぎに行くことを考えた方がいいですね。
大学を出て外国に留学に行ったために、
就職から見離された異端者たちに
陽が当る番がまわってきました。
遅れてきた青年たちはいまから出かけても遅くはないし、
出かける前に、中国語や英語の勉強から
はじめてもかまいません。
「こんな人いませんか」と時代が血眼になって
探がす人になれるよう努力して下さい。
そういう人が次の時代を築くのです。


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2001年10月12日(金)

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