第539回
サイゼリヤに勉強に行ってきました

前にイタリア料理を成都でやる人いませんかと
書いたことがあります。
たまたま成都のイトーヨーカ堂の入っている
ショッピング・センターに適当な場所があったのと、
イタリア料理なら中国人に受け入れられるという
私の見方があったからですが、
わざわざ成都まで行って店開きをする志願者が
大してなかったのと、
そのスペースは若者たちの集まるカフェに
使うことに決めたので、淘汰やみになってしまいました。

でも成都にできたピザハットの店は連日大入満員で
月に人民元100万元以上の売上げがあるとききましたし、
イタリア料理は中国人に受け入れられるという
私の信念に変化はないので、機会があったら、
そういう志を持った人のお手伝いをしたいと思っています。
ただ一番はじめにスタートするところは、
多分、北京か上海が適当で、
それを一つのモデル・ショップとして、
成功したら全国的にチェーン展開するのでなければ
わざわざ中国まで出かけて行く意味がありません。

食べ物屋のチェーン店はアメリカ生まれのマクドナルドや
ケンタッキー・フライドチキンが先駆者ですが、
日本でも日本人の発想によるすかいらーくとか、
吉野屋の牛どんとか、更にはサイゼリヤとか、
焼肉の牛角とかいったチェーン店があります。
私はイタリア料理店を400店舗も
どうやって経営しているのだろうと興味を持ったので、
サイゼリヤの本社センター野田市の先の工業団地まで
出向いて見せてもらいました。
各店舗には20坪あまりのキッチンがあるのですが、
専門のコックはいなく、
本場工場から配達されてきた調理済みの料理を
アルバイトが最後の手をかけるだけで、
テーブルまで運べるようになっているのです。
そのくらいの工夫ができていなければ、
あれだけ安い値段でお客に料理を
提供できるわけがありません。
イタリア料理と言っても
イタリアに行って修行してきたというだけで
できるものではないのです。


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2001年8月31日(金)

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