第392回
節税に気を使う人が金持ちになります

サラリーマンは毎月のサラリーのなかから
税金を天引きされ、
その残りを生活費に充てたり、
住宅ローンやカードの支払いに使います。
すべての経費は政府が先取りした残りの中から
賄うことになっています。
しかも建物など減価償却資産の償却さえ
認められておりませんから、
値打ちのなくなった資産を買った時のまま
保持することになります。

土地や建物が値上がりを続けた成長経済時代には
その欠点はさほど表面化しませんでしたが、
昨今のようにデフレが激しくなると、
古くなった建物などタダ同様に評価され、
売ると損を出すことさえあるようになりました。
家はますます財産でなくなりつつあります。

同じ財産の償却や経費の支出も、
会社になると、税金を支払う前に
計上することが認められています。
自動車にしてもマイカーだと償却も金利の支払いも
ガソリン代もすべて税金を払った残りの中から
支払うことになりますが、
同じ車が会社の所有になりますと、
かかったお金は税法に従って
会社の経費として認められます。
旅費から飲食代に至るまで、
税務署が認める範囲内なら、損金として計上され、
最後に残った利益の中から税金が算出され
それが税務署の取り分になります。
一番先に税金を払うのと、お金を使った一番あとで
税金を払うのとでは天と地ほどの差があります。

お金の動きに敏感な人は
この違いを見逃すことはありません。
だから「金持ち父さん」も
みなが自分の会社を持つことをすすめています。
経費として支払うことのできるお金は会社に支払わせ、
どうしても個人で支払うよりほかないお金だけ
個人のポケットから支払うのです。
私は「金持ち父さん」から
教えてもらったわけではありませんが、
30何年も前に会社をつくって、
財産と名のつく物はすべて会社に持ってもらいました。
税金もきちんと払っていますが、
個人で払うより少なくてすんでいるというだけのことです。
でもその使い分けができないと
金持ちになれないことは確かでしょうね。  


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2001年4月6日(金)

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