第390回
お金持ちになる人の方が勉強します

お金にならない仕事でも
生き甲斐を感じてやっている人はたくさんいます。
そういう人を見る度に
「人生は何もお金を稼ぐためにあるんじゃない」
と思いたくなります。
仕事を選ぶ時は、お金になることも大切ですが、
それ以上に精神的に充実することがもっと大切です。

私は周囲でそういう人たちを多く見ているので、
人間の値打ちをお金をたくさん持っているかどうか、
また収入が多いか少ないかで判断することはありません。
同じように人の軽重を学歴で判断することもありません。
自分が東大で勉強をして
超一流大学の裏の裏まで見ているので、
肩書に瞞されないということもありますが、
知識欲は学歴より大切だと常々思っているし、
また人間のやる気は
学歴とは関係がないと思っているからです。

ですから、自分のそばで働いている人の学歴なんか
きいたことがないし、
きいたとしてもすぐに忘れてしまいます。
よく気がつくか、裏表なく働くか、
人間として誠実であるかどうかの方がずっと大切です。
学校で習ったことより社会に出てから覚えたことの方が
仕事の上ではずっと役に立ちます。

働く者にして見れば、
収入の高い方が安いよりは望ましいけれども、
少々、人より高いとしても
サラリーとしてもらうお金など知れたものです。
収入がふえた分だけ支出もふえて
毎月支払いに追われることに変わりはないからです。
最近のベスト・セラーズ
「金持ち父さん、貧乏父さん」の本にも書いてあるように、
お金のために働く人はお金に追われて一生、貧乏をします。

では貧乏をしないためにはどうしたらよいかというと、
お金のために働かないことです。
お金持ちになる人はお金のために働く代わりに
お金に働いてもらいます。
しかし、お金に働いてもらうためには、
頭を使わなければなりません。
そのためには一生懸命、勉強をしなければなりません。
両方比べてみると、お金持ちになる人の方が勉強家ですね。