第251回
ユニクロとエスクロを間違えた私
100円ショップに負けず劣らずユニークな商法で
いま日本国中の注目を浴びているのが
ファースト・リテイリングのユニクロです。
ユニクロというのはユニークなクロージングという言葉を
日本式に縮めたもので、
ファースト・リテイリングのファーストは、
ファースト・フードのファーストだそうです。
手軽に持って帰れる食べ物と
同じ意味の小売屋さんなんですね。
まだユニクロが今日ほど有名になっていない時に、
私はユニクロという名前を
エスクロと言い間違えて笑われたことがあります。
アメリカで不動産を買った時、
エスクロという登記事務をやってくれる業者に
世話になったことがあるので、
ついエスクロと言ってしまったのです。
スーパーが2900円で売っているシャツを1900円で売って
目下、人気上昇中の衣料品店が
東京に進出してきたと噂にきいたので、
どこにあるのかインターネットで調べてもらったのです。
そうしたら原宿にあると教えられ、
すぐその足でとんで行きました。
原宿は渋谷の東急本社の隣りに小さなビルを建てて、
そこにオフィスを構えていた私が、
オフィスを撤収して
しばらく歌謡曲をつくってブラブラしたあとに、
新しくこれまた小さなオフィスを建てて
引っ越したところです。
いまでは若者の集まる賑やかな町になっていて、
私のオフィスだったところは
ジーパンの有名ブランドに賃貸ししていますが、
何と私の持ち家の斜め向いの3階建ての建物でした。
あまり大きくない建物の3階まで階段を上がり、
2階は若い男物、3階は若い女物のカジュアル商品が
山と積まれていました。
3階まで若い男女で一杯でしたが、
店の中に入ってみて、どうして店が繁盛しているのか、
すぐに理解しました。
若い人の好みに合うように
デザインもカラーも搾られていて、
デパートの半分以下の値段です。
私には若すぎるスタイルですが、
私は若い人の着る物は平気なので、
すぐ1900円のシャツを2枚買いました。
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