第183回
あなたならどちらに賭けますか
中国のA株とB株の値段が大きくひらいていることは
中国株に関心のある人なら誰でも知っています。
たとえば上海B株の
耀革ピルキントンというガラスの株は
米ドルで0.486ドル(ついこの間は0.2ドル)ですが
A株は15.6元(1.88ドル)しています。
また深B株の康佳というテレビ・メーカーは
5.77香港ドルですが、
A株は16.7元(香港ドル15ドル)です。
いずれもこの調子で、
3倍から7,8倍もひらいています。
もしWTO加盟が実現すると、
あまり遠くない将来に
中国は為替の自由化を実施する義務があります。
また外国人が中国株を買えるように
証券市場を開放しなければなりません。
中国人が人民元を外貨に換えて安いB株を買い、
また外国の投信が
A株市場に参入することが考えられます。
そうなると、どちらがどちらに
サヤ寄せするかはわかりませんが、
早晩1つの株価になるでしょう。
発行株数の多いA株にサヤ寄せするのが常識だし、
株価の強張っている時は高い方にサヤ寄せしますから、
B株がA株に近づくと考えるのが順当でしょう。
中国證券監督管理委員会の副主席の高西慶という人も
H株の発行会社にA株の発行を
許可するようになるだろうと発言していますし、
同委員会の主席顧問の梁定邦という人も
2年以内にA株とB株が合併されるだろうと
発言しています。
むろん、その逆の発言をしている
国家計画委員会の主任さんもおります。
雑音があまりたくさん耳に入りすぎると
何が何だかわからなくなってしまいますが、
「株のことなら株価にきけ」と言いますから、
きっと株価が一番よく知っているでしょう。
ここ1ヶ月あまりで
B株は倍くらい上がってしまいました。
まだ3倍になる空間が残っているという人もあれば、
危いからおよしなさいという人もおります。
危いと主張するのは
大体お金を儲けたことのない人が多いようですが。
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