第148回 
株は日常生活の習慣の一つになります

世の中の動きを知りたかったら、
株を買ってみるのが一番ですね。
自分が間違っていたら、
たちまち大損をしてしまうからです。
人は誰でも損をするのは嫌ですから、
損をするとこの次は損をしないようにと努力します。
物事を覚える早道は損をしてみることです。

もちろん、株で損をしたら
何でも覚えられるわけではありません。
損をするのは自分の判断に誤りがあるからであり、
なぜ誤ったかを追求して行けば、
世の中の移り変わりに
自分がついて行っていないということに気がつきます。
世間の方が間違っていて、
こちらが正しいこともありますが、
そういう場合でも早すぎたことで
間違っていたことに変わりはありません。
株はそういう間違いを教えてくれるだけでなく、
正しい判断をしたら
「ハイ、よくできました」
というご褒美をくれる社会科の先生みたいなものです。
欲張りすぎると
身ぐるみ剥がされるような目にあいますが、
無理のないていどにつきあえば、
知恵がつく上に
財産をふやす要領を覚えることにもなります。

でも何が何でも株を覚えろということではありません。
私の周囲にも株をやる人とやらない人がおります。
株をやるから金持ちになった、
そうでないからいつまでも
金持ちにならないということはありません。
株には目もくれなくとも、
事業に成功する人もあれば、
折角、事業で成功しているのに、
事業で稼いだお金を
株式市場に捨てに行く人もあります。
むしろ株に向いた人とそうでない人がいると言った方が
正しいと思います。

株に向いてない人は株に手を出さない方がいいし、
株をバロメーターにしなくとも
その人なりに世の中の動きを把握することができます。
そうは言っても世の中の財産は
株式市場に集中する傾向にあるし、
上場会社があげた利益から分け前をもらうのが
社会的な富の分配にあずかる
一番当たり前の方法になりつつあります。
どんな株を買うかはテレビのチャンネルを
何番にまわすかというくらい
当たり前のことになるのでしょうね。    


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