第145回
株の儲けは資金の大小と無関係です
小さなお金で株をやって見て、
その要領がわかりかけてくると、
うまく行っても、うまく行かなくても、
資金が続かないことで悔しい思いをさせられます。
「お金があれば
ここでもっと株を買うところだがなあ」とか、
「10倍お金があれば、
10倍お金が儲かるのになあ」とか、
思いはさまざまです。
わけても千株で倍お金が儲かった経験をすると、
これが1万株だったらなあとか、
10万株だったらなあと
空想妄想のタネに困ることはありません。
しかし、株でお金が儲かるかどうかは
投ずる資金の大きい小さいとは関係がありません。
考え方が正しければ儲かるし、
間違っておればどんな大金を投じても
お金の儲からないものです。
もちろん、資金が豊富にあれば、
危険の分散をすることができるでしょう。
またナンピンをしたり、間違ったと思った時に
別の銘柄で取り返すこともできます。
けれどもお金持ちの人ほど臆病で用心深いですから、
危険分散ばかり考えて中央突破をする勇気がありません。
危険分散をしてお金が儲かるなら
投信信託が一番業績があがっている筈です。
株式投資は一番値上がりする株に集中して
投資した人が儲かります。
そのためにはできるだけ銘柄をしぼって
できれば1銘柄、
多くても精々3銘柄とか5銘柄に集中することです。
金額が多くても少なくても、やり方は同じですから
儲かるやり方でやれば儲かるし、
効率の悪いやり方をやれば、
効率の悪い結果しかでないのです。
同じやり方をすれば、
金額が大きいか小さいかによって
儲かる金額に違いはありますが、
倍率に変わりはありません。
ですから、株式市場はすべての投資家に対して
えこひいきをやるようなことはありません。
はじめは小さなお金で
安い株を千株しか買えなかった人でも、
考え方が正しく、辛抱しなければならない時は
ちゃんと辛抱することのできる人に対しては
殿堂に入る道を教えてくれます。
途中でつまづいたりするのを
階段のせいにしないで下さい。
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