第141回 
投信銘柄の発見は難しくありません

投信信託に組み入れられる銘柄のことを
俗に投信銘柄と言います。
投信は何百億円、何千億円という資金を集めて
株や国債などを買って運用するのですから、
豊富な資金を持っています。

その資金を投じて買うのですから、
或る程度のスケール以上の
名の知れた銘柄である必要があります。
小さな会社だと、自分らの資金だけで
株を買い占めてしまうことになり、
いくら株価を押し上げても、
売るに売れなくなり、
一人芝居に終わってしまいます。
株というのは、高値だろうと安値だろうと、
その時の時価で取引が成立することが
大前提になっているのです。

第二に誰が見ても
値上がりをしそうな条件を備えていることです。
投信はお客からお金を預って
有価証券を運用して利益をあげる商売ですから、
配当金より値上がり益を重視します。
株の配当金の利廻りは微々たるもので、
定期預金にも劣るというのが常識ですから、
配当があてにされることは先ずないでしょう。
しかし、無配の会社ではどんなに欲張っても
株価は上がりませんから、
配当をいくらしているか、次期には増配になるのか、
それとも減配もしくは無配になるのかは
一つのキー・ポイントになります。
業績が好調であるとか、
恢復に向っているといったことは
株価を押し上げる追い風になります。

第三に株価が業績とか実態に比べて
どんな位置にあるかということです。
どんな素晴らしい業績をあげている会社でも
株価がそれに見合う水準に既に達しておれば
値上がりの余地はあまり残っていません。
無配に転落して株価も底値におちた会社で、
リストラが進み、ほぼ整理も終って、
復配も近いという会社には
株価の反騰する大きな空間が残っています。
そういう会社がオールド・エコノミーのなかに
かなりあります。

四季報や会社情報の最新刊を買ってきて、
はじめから1枚1枚めくって見て下さい。
新しい発見がたくさんありますよ。


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