第134回
いまは戦後2回目の大転換期

いまは戦後で2回目の
大きな転換期にさしかかっているところです。
1回目はちょうど40年前の
池田所得倍増内閣のはじまった時でした。
そもそも工業化による高度成長がなければ、
所得を倍増させることなどできるわけがありません。
それが池田さんの射程に入ってきたということは、
敗戦後の混乱期が終わって、日本経済が
工業化に向かってテイク・オフしたということです。

農業だけではとても所得を倍増させることなどできません。
農業の収穫は土地の大きさに縛られるし、
気候にも左右されます。
農作物はそれを消費する
胃袋の大きさに間に合わなくとも、
また逆にできすぎて胃袋に入りきれなくなっても、
飢餓や豊作貧乏に襲われてひどい目にあいます。
米づくりが主体である限り、
毎年がほぼ同じことのくりかえしですから、
金持ちになることなど思いもよらないことです。

ところが工業化がはじまると、
原料や素材を組み合わせることによって
新しい付加価値が生まれます。
たとえば1台300万円で売れる自動車でも
それに使われている原料や素材になおせば、
1万円もしないでしょう。
それを加工すると、新しい値打ちが生じ、
その過程で人々に新しい富をもたらします。

付加価値はアイデアや労働力によって
もたらされるものですから、
土地の広さや天然現象の制約を受けることは
あまりありません。
物を買ってくれる人がいて、
お金を払ってくれさえすれば、
新しい富が実現するのです。
日本人はそういう新しい富づくりに挑戦して、
それに成功をしたのです。
資源も資本もなかった日本が
世界のトップに肩を並べる金持ちの国になったのは
そのおかげです。

しかし、その時期も凡そ30年続いて
頭打ちになってしまいました。
あとに10年のピンチが続き、いまようやく
次の新しい時代がはじまろうとしています。
こういう時期は混乱の時期でもありますが、
チャンスの多い時期であることも確かです。




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