第74回
アイウエオを口ずさんで諸国武者修行
大学を出たら一流会社に就職するのが
日本人の出世コースでした。
でももうその時代はすぎてしまいました。
いま一番カッコのいいコースは外国に行くことです。
外国に行くといっても、みながみな、
一流大学の修士コースに留学できるわけではありません。
また学問を続けることが
唯一の人生勉強ということでもありません。
外国に出かけるということは
諸国武者修行に出かけるようなもので、
行きあたりばったりに
次のスケジュールを組めばいいのです。
そうはいっても自分のやったことには
責任を持たなければいけませんが・・・・。
外国に行く場合、どこに行くかについては、
人によって考え方が違います。
イタリアに行くのもいいし、トルコに行くのもいいし、
南アフリカでもいいでしょう。
私は毎月のように上海や北京に行きますが、
町を歩いていると、よく日本人の若者に出会います。
この頃は中国を目指す若者も結構多いんですね。
昨年、上海で新しく日本語学校を開設したので、
現地で発行されている日本語の雑誌で
日本語の教師を募集する広告を出しました。
日本料理屋でアルバイトを募集する広告の中に
割り込んだのですが、
少しずつ浸透してきたと見えて、
だんだん志願者がふえてきました。
日本語の先生は商社マンの奥さんたちが
暇潰しにやるのかと思ったら、
そうではないのですね。
日本語を教える時間は勤めが終ったあとですから、
夜が多いんです。
その時間はご主人が帰ってくる時間ですから、
奥さんたちの忙しい時間でもあります。
実際に教えている人を見ると、
一番が中国語を習いに来た若い人で、
その次が中国人と結婚した日本人妻です。
中国人に嫁に行っても達者な日本語だし、
アルバイトとしてはまあまあの稼ぎなんですね。
そういう人たちが少しずつ
集まってくれるようになったので、
日本まで募集に来なくとも間に合うようになりますが、
志のある人はEメールで申し込んで下さい。
ご相談にのります。
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