第38回
上海と北京で日本語を教えたいひとは
いま外国に行きたい若いひとはたくさんいますね。
でもどこに行って、どこから何をはじめたらいいか
わからない人が多いでしょう。
最大の障害は言語と生活の手段です。
親から仕送りをしてもらえる人はいいけれど、
自活しなければならない人は
たちまち困ってしまいます。
そういう人にちょっと耳寄りな話です。
私はいま上海と北京で日本語学校をやっています。
日本語ができると、
日本の会社が喜んで採用してくれるので、
サラリーがたちまち3倍になります。
中国人の若者にとって耳寄り話ですから、
急速に学生がふえています。
そこへ行って、日本語を教えれば、
収入は大したことはありませんが、
少くとも住むところと食べることの問題は片づきます。
日本語なら日本人なら誰でもできるでしょう。
でも人に教えた経験はないでしょう。
日本語はどうやって教えるかを教える
ベテランの先生がいますので、その点は大丈夫です。
時々、教室をのぞいて見ると、
茶髪や長髪の俄か先生が多いのにびっくりしますが、
若い人でも結構つとまっているという証拠ですね。
日本語を教えながら、北京語を覚えればいいんです。
社会人としての人生は
そこからはじめるという手があるのです。
但し、外国で生活するのですから、
在留許可をもらうための工夫が必要です。
日本語を教えるという名目だけでビザはとれません。
現地の大学院に行って修士過程を学ぶとか、
外語学校で中国語を学ぶとか、
人それぞれのやり方があるようです。
日本国内で何の制限も受けずに生きてきた人には
そうした難しさが理解できないでしょうが、
あちこち壁にぶつかれば、
すぐになれて利口になりますよ。
私もそこまでは面倒が見きれませんが、
学校がどこにあって、教務とどう連絡をするかなら
お教えします。(03-3400-9393)
日本でも日本語の教師を養成するコースが
大ハヤリときいています。
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