第41回
貯金をつづけるだけでは、 なかなかお金はふえない その2
貯金のほうは、よほどの経済パニックでも起こらない限り、
元手を失うことはありません。
儲けは少ないかわりに、一応の安全が保証されている。
たとえていうなら、休日の歩行者天国を歩くようなもので、
まかり間違っても、事故にあうことはありません。
いっぽう株式投資は、
そこに足を踏み入れた瞬間から、保証はなくなります。
運転免許を取ったばかりで、
交通の乱れた道路を走るようなものです。
赤信号か青信号か、一方通行か右折禁止か、
つねに気をつけていなければなりません。
また、道路によっては、安全地帯がどこにあるかを知っておく必要があるし、
道に迷ったら地図も見なければならない。
よほどしっかりしていないと、生命まで失うおそれがあるんです。
もともと、株に限らず、金儲けというのは、
歩行者天国を歩くようなわけにはいきません。
その道の天才が一生かかって研究しても、
これぞという絶対の方法は出てこないんです。
だから、もし株式投資をするなら、
元手ができたから始めようというのではなく、
たったいまからでも勉強してスタートを切ることです。
知らない土地へ行くときには、
あらかじめロードマップで進路を調べておくのと同じ理届です。
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