お金の貯まる人はここが違う

お金との"付き合い方"指南

第37回
金儲けは、人生における究極の目的ではない

私の知ってる人を見ても、セックス産業というか、
射精産業というか、そういう商売をやっている人の顔立ちは、
ちょっと違います。
裏街道を歩いているという意識がいつのまにか顔に表われるんでしょう。
服装からして、おかしくなりますもの。

若い人の中には、卑しい家に育ったわけでもないのに、
金になればどんな商売だってかまわないじゃないか、
セックス産業だって平気だと考える人がふえています。
うちのところへも、親子揃って相談にきたりするんです。
「古くからの旅館を営んでいるけれど、これじゃあ儲からないから、
改造してラブテルにしようと息子が言いだしたんですが、
どんなものでしょうか」と親父さんがおそるおそる私にききます。
私が「お父さんはそれでいいんですか」ときくと、
「私は賛成しないが、息子が言うもんですから」
と半ばあきらめているんですね。

これは、やっぱり時代の影響なんでしょうが、
金さえ儲かればいいという考え方持っている若者が多すぎます。
職業に貴賎はないというけれども、
人間の品性には賎があると思うんです。
男のむきだしの欲求を挑発して商売するのは、
どう考えて上品とは言えません。
その中にドップリつかっていると、
もう抜けきれなくなって顔にまで出てくるんです。
若い人が、そういう商売を平気でやりたがるというのは、
いろんな体験をしてないからでもあります。
名刺を出したときに、相手がどういう反応を示すか。
自分自身でも、どんな後ろめたさがつきまとうか。
それが、まだわからないんです。
実際に体験すれば、反省することもあると思うんですが、
人生、金儲けだけが唯一の目的とは言えないことがわかってくる。
最近は、そうはならない人が多すぎるような気もします。

誰でもお金はほしい、お金がなければ生活はできない。
しかし、だからといってお金がすべてという生き方は、
お金があるようになればなるほど、
だんだんむなしくなるんじゃないかと思います。





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2015年11月2日(月)

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