第261回
パートナーの見つけ方
「ディスコティックにいかない?
じゃあ、どうやって日本人は相手を見つけるんだい?」
と、私のディスコティック嫌いの妻が尋ねられたくらいだから、
この国では
ディスコティックで相手を見つけることが多いのでしょう。
相手を見つけるには、その気のある人が集まるところに行き、
アルコールが入って、陽気な気分にならないといけないようです。
そうなると、暗がりで見かけが良くて、
話がとりあえず面白い人が引く手あまたとなり、
あとの人は取り残されそうです。
しかし、人の好みは色々ですから、
何とか相手が見つかって落ち着くようです。
相手が決まった人は、揃いの指輪を互いにはめて、
すぐに「売約済み」となるので、
残った人もいくらでも可能性があるのです。
婚約指輪で予約済み、続いて結婚指輪で契約済みとなります。
相手を探すにはディスコティックしかない、
と信じている人もいるわけですが、
実際は様々な場所での出会いがきっかけとなります。
しかし”これは”と思う人に出会っても、
相手がパートナーを探しているかどうかも分らないのに、
やたらと声は掛け難いのです。
そこで、スウェーデンではシングル・リングというものが作られて、
シングルのシンボルをつけて自分で公告をしているそうです。
石の入る辺りが半月型にへこんでいて、石の無い指輪です。
デンマーク、米国、日本でも流行るのではないかとの予想が
新聞に載っていましたが、はて、どんなもんでしょうか。
最近は、デンマークでも、
成人の3分の1以上が独身だということです。
スーパーでは個食用の量の少ない袋や、
1人でも食べられる小型のスイカなどを売り出してきました。
独身でいたい人も多いのですが、
いつかはパートナーを見つけて一緒に暮らしたい人の方が
もっと多いそうです。
「ダンスが嫌い、ディスコティックの雰囲気が嫌い、
第一時間が無い、しかし良い相手がいれば嬉しい」
こういう人が多くなってきたので、
スウェーデンの生協が「シングル籠」という
アイデア商法を始めました。
シングルで相手を探している人は、
生協の特別あつらえの買い物籠を使って買い物をするのです。
時間が足りない現代向きのアイデアではあります。
独身で、相手を探している人は、
その籠を使って買い物をしながら「何気なく?」宣伝できるのです。
デンマークの生協でもこれをまねてテストしてみるそうです。
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