前川正博さんはこうして
福祉の国で、国にたよらずに根をおろしました

第238回
中国に期待・中国で働くには

デンマークでも、最近益々アジアの株、
特に中国とインドの株に注目するようになってきています。
最近、株は下がりましたが、
新聞の「超有望!」の評価のトーンは変わっていません。
むしろ今が「チャンス」で、世界の先進国が飽和状態になっても、
「その心配ない」というトーンが基調になっています。
経済欄では
「米国が不況になっても中国の安い品物が売れるので、
特に中国は心配ないという」見解が主流です。

デンマークの投資銀行のホームページでは、
5月のファイナンスビデオで、中国株が特集されました。
そこでは、中国の発展を目で見ることができました。
デンマークでは、中国やインドについても
「あぶない」と脅かす記事は見られません。
株に危険が伴うのは当然ですが、
それを前提として、国内や欧米の株より有望と
投資銀行は勧めています。
しかし、デンマークでは具体的な中国株はまだ未知なので、
知らせようと力を入れているようです。

去年の年末から、中国の団体観光客を受け入れるようになったのも、
中国人の落とすお金を当てにしたものです。
私にはどうしても日本人にしか見えない日本人の友人が、
店で「ニイハオ」と声を掛けられたそうですから、
店も張り切っています。
もっとも、この半年では、
思ったほど中国人が来なくて当てが外れました。
しかし、”まだまだこれから”と期待されています。
近くの東欧もそうですが、それよりずっと迫力のある、
発展の真っ盛りの途上国は、世界が期待しています。

GNPが伸びて、両国の消費が伸びてくると、
西側諸国からの投資高も増えて行きます。
6月5日の新聞の「キャリア相談」では、
中国で働きたい人が、どうしたらよいのか質問していました。
「中国語を勉強していて、年1、2回中国に行きますが、
技術関係でない私には、どういう可能性がありますか?」
という内容で、
中国向け商品の販売を、デンマークで4年間経験した人でした。
経験の割にはちょっと頼りない質問ですが、答えは
「中国語が出来て販売の経験があるのは強みです。
自分の得意不得意のリストを作って、
中国で仕入れや、販売する部門を新設する会社。
又は、フランチャイズを中国に展開する会社と接触することです」
でした。


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2005年6月14日(火)

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