第126回
住は丹麦(中国語でデンマーク)にあり
デンマークでは住まいにお金と時間を使いますが、
テレビでは現在は住まいの番組が花盛りです。
イギリスやその他のテレビ局の真似もありますが、
デンマークは同じことをしてもセンスが良いです。
これだけ似たような番組が多くても視聴者は多いようです。
売れない中古マンションにプロのコーディネーターがやってきて、
内装やインテリアを変えて、売れるようにする番組があります。
古い家全体を大改造して、
見違えるような家にリフォームしてみせる番組があります。
デンマークの東西の不動産屋が登場して、
ヨーロッパ中の住まいの値段を当てる競争の番組があります。
4組の素人のペアが、仕事の合間にそれぞれ内装を手がけて、
誰が一番高く売れるか競争するテレビ番組は面白かったです。
初めに改造料として約480万円を渡されて、
その範囲内で古い建物をマンションに作り換えるのです。
建物はローヤル・コペンハーゲンの工場跡で、
電気、下水道、地域暖房は来ていますが、
天井も壁も床もそのままでは使えないのです。
寝室、風呂場、キッチン、居間と、部屋ごとにプロが審査して、
勝ったペアは50万円ほどの資金の追加をもらえます。
範囲内のお金で賄うなら自分でやっても、
プロにやって貰ってもよいのです。
しかし、皆さんタフです
8人全員がフルタイムの仕事を持っていて、
自分達の仕事の合間に
2週間でゼロからキッチンを完成させるのですから。
もっとも、元々デンマーク人の典型的な余暇の過ごし方は、
圧倒的に建物や庭の手入れや改造なのです。
友人や親類との交際に使う時間がその次です。
私は貧乏学生を訪ねていって、
下宿や一間のマンションでも
楽しく工夫して住んでいるのに驚きました。
住む場所にかける時間とお金が大分多いのです。
古いレンガの建物でも、
中に入ると美しい部屋に案内されてビックリします。
家具やカーテンの色の配合にも気を配り、
管理保存が行き届いているうちが多いです。
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