第1221回
海運会社
ドライバルク主体の海運会社である
太平洋航運(コード:02343)の2009年12月本決算では、
需要の回復や船舶供給の減速により
国際運賃価格の指標である
バルチック海運指数(BDI)が下げていたことで
売上高が前年比で43.8%減、純利益が73.0%減と
減収減益となっていました。
太平洋航運の昨年下期の純利益が3500万米ドルとなり
市場予想を下回っていましたが、
売上高は予想通りとなっていました。
市場では需給改善やばら積み運賃の緩やかな上昇が見込めるほか、
同社幹部が商品需要の上昇を背景に
2010年の業績見通しを上方修正しています。
長期的に見れば、中国やインドなど
発展途上国の工業生産の回復に伴い、
海運市況も改善すると予想されます。
また、中国企業による海外での資源調達の動きが
原材料輸入の増加につながっていきます。
中国の海運大手である
中外運航運(コード:00368)の2009年12月本決算では
金融危機に伴う需要低迷で業績が悪化し、
主力のばら積み船部門では平均用船料の低下、
事業規模を縮小させた石油タンカー部門は
料金の下落などが響いて売上高が前年比で49.8%減、
純利益が69.4%減と減収減益となっていました。
2009年は金融危機により
世界的に海運業者の業績が悪化していたために
減収減益となっていました。
ですが、世界金融危機を受けて低迷していた海運市況に
2009年第四四半期以降明るさが見え始め、
2010年以降の業績改善期待が高まってきています。
中国の輸出入統計の急速な回復を示しており、
昨年12月の輸出額は前年同月比18%、輸入額は56%それぞれ増加し、
伸び率だけでなく金額そのものが高水準を記録してきました。
また、国内の景気拡大に加え、
欧米の景気回復傾向も追い風となっています。
ここから海運市況は回復していくものと見られます。
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