第1219回
BYD
中国最大の充電式電池メーカーである
BYD(コード:01211)の
2009年12月本決算では
好調な自動車部門のけん引で大幅増益を達成し、
売上高が前年比で47.3%増、純利益が271.5%増と
増収増益となっていました。
中国の自動車市場が急速に拡大する中、
3工場を拡張して需要の増加に対応していきます。
設備増強を通じ、年産能力を80万台に増やす計画で、
投資の一部は米国で電気自動車を発売する費用にも振り向けます。
王伝福・会長は今年下期に
米国で電気自動車「e6」を発売するとし、
同国に販売拠点を設けていきます。
また、中国政府が今年、低燃費自動車など
省エネルギー・環境対応型製品の普及を
後押しすると表明したことを受け、
政策効果が期待できます。
BYDは2011年にも
欧州で電気自動車の「e6」とハイブリッド車を発売する予定です。
燃費の良い自動車需要の増加を受け、発売を決めており、
まずは大陸に導入し、英国市場には2012年に投入していきます。
また、BYDは3月2日に電気自動車の分野で
独ダイムラーと提携することで基本合意し、
覚書を交わしたと発表しています。
中国で電気自動車を発売する方向で、
合弁会社の設立を含めて
協力の内容を検討していきます。
BYDは2010年の目標販売台数を70万台に設定しており、
これは今年の目標値40万台を75%上回る数字となっています。
BYDはバフェット氏の出資決定を受け、BYD株は急騰し、
中国の経済回復やBYDの電気自動車開発などを好感し、
その後も株価は上昇してきました。
BYDの業績は順調に伸びています。
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