第1193回
ドバイショック後の市場
27日の香港株式市場も影響を受け大きく下げていました。
さてここから香港株式市場への投資の仕方です。
私自身は翌週の香港株式市場は
ドバイショックで下げていく可能性がありますので、
投資できるか、見極めていく時期とみていました。
ですが、基本的にはドバイに端を発した今回の世界株安は、
昨年のリーマンショックと比べると一地域だけの出来事です。
世界を不況に陥れていった「リーマンショック」とは違います。
リーマンショック時に比べれば、
影響はかなり軽微にとどまるでしょう。
週明けの中国株マーケット動向では、
売り切っていないファンドの継続売りが出て
来週前半の下げが目先の底になる可能性があります。
ただ、海外の株式、為替ともに状況が悪化していった場合は
中国株が下げ止まるタイミングも先送りされます。
「リーマンショック」とは明らかに異なっており、
週明けがひとつの節目になると考えていました。
今回のドバイ・ショックで、新興国マーケットから
資金が一部流出するのは避けられないでしょうが、
投資マネーがだぶついている以上、
有望市場である中国、インド、
ラジルあたりへの還流も早いでしょう。
日本時間で23:30から始まった
27日のニューヨーク株式市場のダウ平均は前日比154.48米ドル安の
10,309.92米ドル、
NASDAQは37.61ポイント安の2,138.44ポイントと
下げて引けていました。
本来はもっと大きく下げてもいいと思っていましたが、
予想より下げ幅は小幅にとどまっていました。
11月30日の香港株式市場は
前週末にドバイ・ショックの影響で大きく下落しましたが、
欧米市場が持ち直す兆しを見せたことで
幅広い銘柄に自律反発狙いの買いが入り、
ハンセン指数は前営業日比3.25%高の21821.50ポイント、
H株指数は4.07%高の12980.33ポイントと上げて引けています。
11月30日のニューヨーク株式市場は
米11月シカゴ購買協会景気指数が発表され
結果が予想を上回ったこと、
債務返済の延期を要請したドバイワールドが
債務再編について、銀行と交渉を進めていると発表したことを受け、
金融セクターが上がり、
ダウ平均は前日比34.92米ドル高の10344.84米ドル、
NASDAQは6.16ポイント高の2144.60ポイントと
上げて引けていました。
12月1日の香港株式市場は
ドバイ・ショックへの警戒感が和らいだことに伴い、
市場の投資マインドが再び強気に傾いた、
また、中国の11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が
9ヵ月連続で好不況の分かれ目となる50を上回ったことも
相場を下支えし、
ハンセン指数は前日比1.34%高の22113.15ポイント、
H株指数は1.92%高の13229.36ポイントと上げて引けています。
この時点でドバイ・ショックからの大きな影響は
ほとんどないと見ていいでしょう。
(次回に続く)
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