中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1170回
自分との勝負

いまの状況は世界経済は回復はまだ先のことですが、
中国の経済はいち早く立ち直ってきています。
2009年下半期の中国企業の収益が回復していけば
ここから株価でも上げていく可能性が大きい市場です。
長期的にもいまは市場が上げていく波に
乗っていく時期にある可能性が大きいでしょう。

ですが、この波に乗り切れず利益を出せない投資家は必ずいます。
波に乗るということは何かを見定めて行くということでもあります。
では、その何かとは世界経済の流れ、
株式市場の流れを読んでいくということでもあります。
しかしこの流れを読みきったからといって
株式投資で利益が出せるかといえばそうはいきません。

自分の投資判断を信じて積極的に投資できるか、
口でいくらいったとしても
実際に行動に移さなければ「絵に描いた餅」と同じです。
私が20代、30代一時日本株をやっていたときに、
よく証券会社や知り合いの投資家が言っていたのは
「あの時本当は買おうと思っていた」
「上がることはわかっていた」
などという言葉です。

「それならば買えば、または売却すればいいじゃあないか」
と口には出さずに心の中で思いましたが、
言葉ではなく実行できるかどうかがすべてです。
私自身も思っているだけで投資できなかった、
チャンスを逃がすことはしょっちゅうです。
しょっちゅうまではいかなくとも結構あります。

そんなときはまだ確信が持てない時期で、
中止してよかったケースもありますので
全て自分が思った通りにはいきません。
また今までこれは絶対大丈夫だ、
という自信を持って購入したことは一度もありません。
ですが、これは大丈夫であろうと思えるときに売買した投資は
当たる場合がほとんどだといっていいかもしれません。

何も難しいことを行っているのではなく、
企業の株価変動の波、業績推移からの株価の流れ、
株式市場以外の経済の流れなどをあわせて判断して
買い時だと思えたら購入していけるかどうかが
利益を出せるかどうかの分かれ目かもしれません。

私は投資で感じているのは、
株式市場で云々という前に、
自分自身との戦いで何に対して投資をしていこうとしているのか。
その何かが単に株価が安い、
株価がここから上がっていきそうだというだけで投資をすると
危険なような気がします。
自分との投資判断との勝負が一番大事かもしれません。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2009年10月5日(月)

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