中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1156回
IPO再開

中国の証券当局は株式市場の低迷していたことで
2008年9月25日の江蘇華昌化工(コード:002274)を最後に
新規株式公開(IPO)を凍結していました。

中国証券監督管理委員会(CSRC)は
IPO再開に向けて2009年6月に
ブックビルディング機能の強化や、
一般投資家向け公募枠の拡大などを盛り込んだ
新規株式公開(IPO)の新ガイドラインを実施しています。
内容ではIPOの新ガイドラインでは
新株発行価格の決定について、行政指導を弱める一方、
ブックビルディング機能を強化し主幹事の裁量を拡大する、
機関投資家向け割り当てに応募した機関投資家の
一般公募枠への応募を認めない等
公募当選率の改善を図り規定することで
一般投資家に配慮しています。

IPO再開するということは
優良企業の上場は
株式市場の外から資金を呼び込んでいくこができます。
上場後株価が上昇すれば
公募に応じた投資家は短期間で大きなキャピタルゲインを得られ、
儲けた投資家は別の株を買うことで資金が回転し、
株価はさらに上昇していくという回転ができます。

IPO再開で新規に企業は上場できたり資金を調達できますので、
IPO再開するということは
中国株式市場はようやく正常に戻ったともいえます。
IPO再開で需給悪化懸念を心配する投資家もいますが、
ここから上場企業の収益が改善していけば
強力な相場押し上げ要因となり、
香港市場、上海総合指数が大きく下落する可能性は小さいでしょう。

上海市場では
四川高速道路がIPO再開後の上場第1号となっています。
7月27日に四川高速道路は上海A株市場にデビューし、
公開価格3.60元を111%上回る
7.60元で初値を付けていました。
四川高速道路は上海上場で正味17億4100万元を調達し
調達資金は成楽高速道路(成都−楽山)の
買収資金などに充当します。
IPO再開では成功していました。
四川高速道路の株価は3月23日1.33香港ドルから上げてきており、
7月27日には3.71香港ドルで引けています。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2009年8月17日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ