第1153回
開発用地
中国本土では地価下落が続いていることがあり、
国土資源部が7月に発表した主要105都市の平均地価は、
今年1〜6月に前年同期比で0.9%下げています。
地域別では、長江デルタ地域が1.5%下落、
珠江デルタ地域が3.5%下落しています。
こうした中、不動産大手10社が6月に土地取得に投じた金額は
前月比で74%急増しており、
最大手の万科企業など4社は計11カ所の土地を獲得し、
取得総額は107億元に達しています。
不動産デベロッパー大手である万科企業(コード:200002)は
2009年5月から7月16日までに、
総額100億元以上を投じて
中国全土で18区画の開発用地を取得しています。
万科企業の1〜6月の累計販売面積は
前年同期比31.2%増の348万8000平方メートル、
販売額は27.5%増の307億6000万元と伸びています。
また、6月は新たに不動産開発プロジェクトを
8件獲得したと発表しています。
こちらは18区画の開発用地の中に入っていますが。
本土の地価下落基調を背景に、
不動産デベロッパー大手はいまが購入のチャンスと見て
開発用地の囲い込みが加速しています。
不動産では土地仕入れのときは支出で利益になりませんから、
これで不動産販売が少なければ、その時期は株価でも下がります。
こんなときこそ安く購入できるチャンスです。
大手不動産企業では
今年前半は開発用地の囲い込み時期でもありました。
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