第1137回
下げている時
2008年10月31日の記事の前の
10月27日「第1072回、著名投資家の見方」の記事から見てみますと、
投資では米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が
「株を買い入れるルールは単純だ。
他の人が強欲になっている時に恐れ、
皆が恐れを抱いている時に欲を出すことだ」
と言っていますが
その時期が続いていますと、書いていました。
投資家の方の中では2008年10月ではないにしろ、
2009年3月以前に購入できなかった人も多かったかもしれません。
また、逆にこの「ハイQ」の記事を読んでいた方、
「中国株で財産をつくろう」を読んでいらした投資家の方では
今までの安値時期に積極的に購入された方も多かったと思います。
株価が下げ続けているときに購入して、
購入するたびにその企業の株価が下げていったなら
投資家は損をしたという気になるはずです。
当たり前です。
購入した時よりも株価が下がっているのですから。
先ずは損をしているという自覚を持つことです。
ですが、逆に安値で購入できる時期が続いている
ということでもあります。
株式投資では、底値で購入などできるわけがなく、
底値近辺で購入できたら立派なものです。
それができていることを
投資家自身わかっているかどうかが問題です。
株価が下げているときに購入していくというのは
ここから買っていったら損をするという恐怖心のために
なかなか踏ん切りがつかないものです。
株価が上げてきた時点で振り返ると、
下げていた時点でなんで購入できなかったかと
振り返ることができます。
株式投資で利益を上げていくということは
いかに投資時期を常識で考えられるかという所にあります。
頭の片隅では今は安値で買い時だとわかっていても、
恐怖心が買うことを引き止めます。
(次回に続く)
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